人はどんな音を望んでいるのか?

音と睡眠

誰でも自然を望んでいます。

ヒトは何事においても、どんな分野でも「自然」を望んでいます。

人工甘味料、人工着色剤が満載の美味しいケーキと言われて喜んで食べ始める人は少ないと思います。

化学的な香料を配分した人工的な甘い香りには辟易してしまいますが、生花から漂う香りにはうっとりとしてしまいます。

最新の画像はいかに自然に見えるか、眼にやさしいか、に注力しており、テレビの画面の進化がそれを示しています。

天然繊維の肌触りの良さ、さらに吸湿性などの機能も含めると自然素材に勝るものはまだありません。

自然な風への進化は

皮膚が感じる「風」の進化も同様です。うちわ→扇子→扇風機(直進から首振り、そしてf分の1の揺らぎ)→エアコン→自然な風のエアコン、というようにより自然なものを求めています。

自然な音への進化は?

音、はどうかというと、触覚で例えれば、扇風機から直進の風を一ヶ所に座って浴びているところにとどまっているのかも知れません。

音の進み方が一方向に限定される「音の指向性」の技術に則っているからでしょう。

ヒトが望んでいる音、それは「自然な音」です。

指向性のない自然な広がり、包み込まれるような音こそ、誰もが望んでいる音です。

この記事を書いたひと

有限会社エムズシステム 代表取締役 三浦 光仁

「音と睡眠」に関する第一人者。
音の不思議さ、音楽の凄さに身も心もやられ、人生の半生を捧げる。
あるエネルギーの振動(周波数帯域)により、人体が受け止める感覚センサーが異なると知り、驚愕。波長、周波数、共鳴、共振、という科学に足を踏み入れ、量子論的な世界を毎日楽しく生きる、有限会社エムズシステムの代表取締役、三浦光仁(みうらてるひと)。