それは活動中と睡眠中で変わるのか?

音と睡眠

「自然な音」に包まれて

人が望んでいる音は自然な音なのですが、それは活動中と睡眠中とでは変わるのでしょうか?

それは活動中でも睡眠中でも変わりません。

私たちヒトがヒトとして生活し始めてすでに数十万年間、常に「自然な音」に包まれて生活してきました。

「人工的な直進する音」がこの地上に出現したのはわずか150年前のことと言われています。

人工的な直進する音?

私たちの細胞は、「人工的な直進する音」に慣れていないのです。

慣れていないものには緊張します。

緊張は、すなわちストレスとなって私たちを圧迫します。

交感神経優位の状態にある日中の活動期間であれば、多少のストレスはそれほど気になりません。

しかし、そのような状態に恒常的に晒されていると当然心身のストレスになり得ます。

睡眠中もやはり自然な音が

それでは睡眠中はどうでしょう?

ヒトの心と体を回復させ、エネルギーを充填し、傷んだところを補修する大切な時間に、同じような「人工的直進音」に晒されていたのではストレスを24時間、受け続けることになってしまいます。

それでは夜、眠るときには自然の静寂の中で休めばよい、ということになります。

が、残念ながら、そのような素晴らしい自然環境に恵まれているヒトはごくわずかと言えるでしょう。

都会の中で暮らしている現代人には街の通奏低音とも呼ぶべき、路面と自動車の摩擦を始め、エアコンの室外機音、室内の風切音など、機械的、人工的、直進音があふれています。

ヒトが望んでいる音、それは活動中も睡眠中も「自然な音」です。

指向性のない、包み込まれるような自然な音こそ、あなたを守り、誰もが望んでいる音です。

この記事を書いたひと

有限会社エムズシステム 代表取締役 三浦 光仁

「音と睡眠」に関する第一人者。
音の不思議さ、音楽の凄さに身も心もやられ、人生の半生を捧げる。
あるエネルギーの振動(周波数帯域)により、人体が受け止める感覚センサーが異なると知り、驚愕。波長、周波数、共鳴、共振、という科学に足を踏み入れ、量子論的な世界を毎日楽しく生きる、有限会社エムズシステムの代表取締役、三浦光仁(みうらてるひと)。